昨今のコロナウイルスの感染症拡大防止策のもと、日本ではテレワークやオンライン授業といった形で、家に滞在する時間が増えています。そんな中、店舗販売の売れ行きの低下とともに、ECサイトでの売り上げが増加傾向にあります。

ECでの競争が激しくなる中で、外出自粛を促す「おうち時間」を上手に使い、ECサイトへの送客を行っている企業も多々あります。

これからEC施策を考えている企業様に向け、一部おうち時間に行われたECサイトの施策事例ご紹介いたします。

その① おうち時間に役立つ製品の紹介記事の作成

多くの企業が実施していた施策です。家電、日用雑貨製品を販売している企業に多くありました。この長く家にいる時間を使っていつもはしない場所の掃除だったり、部屋の模様替え等を行う家庭も多いです。ランキングサイト「ランキングー!」が行った、「おうち時間の楽しみ方ランキング」では、第3位に「自宅の片付け・整理」がランクインしています。
出典:ランキングー!

上記トレンドを考慮し、家具などの自社製品を紹介する記事を作成し、商品選びのサポートを行うことで商品購買まで繋げられる可能性があります。また、「おうち時間」や、「Stay home」など、自粛期間に多く検索されていたワードを使い記事を作成することで、SEO対策を狙うこともできます。趣味の時間を満喫するという点で、オーディオ機器や電子書籍などの商品も多く記事に掲載されていました。一部、おうち時間に作られた製品紹介記事のサイトの事例を紹介します。

資生堂

オンラインストア上で「#STAYHOMEbeauty」というハッシュタグの基、家でのスキンケアやメイクにおススメの製品を紹介するYoutubeの動画のリンクを埋め込んだページを作成しています。動画での商品紹介のため、画像よりも明確に詳細を見ることができ、訴求効果が高くなります。

出典:資生堂ジャパン株式会社 #STAYHOMEbeauty 

SONY

オーディオ機器を中心にテレワークや家にいるゆっくりとした時間をサポートする商品をサイト内で紹介。家での仕事や授業、ビデオ通話での会話などが増えてきている中で、オーディオ機器やカメラなどの使用例も挙げつつ、紹介することで訴求に繋げています。

出典:ソニーマーケティング株式会社 あなたのおうちでお役立ち12選

その② ご当地商品販売サイト

外出自粛で羽を伸ばしに旅行も行けない中、家でも普段食べられないご当地食品が食べられるように、各ご当地の食品やデザートをECサイトにて販売する企業もありました。

その事例を2つご紹介します。

おうちで大北海道展

北海道の情報番組のMCや報道キャスターを10年以上担当した国井美佐さんが、コロナウイルスの感染症拡大の影響で過去に取材に行った北海道の生産者や飲食店の商品の売上が激減したことをきっかけに立ち上げたECサイトで、北海道の様々な食材や料理が販売されています。北海道でしか食べられないたくさんの食材を家の中で食べられるので、北海道に実際に行ったような気分になれるかもしれません。

出典:株式会社ゲート おうちで大北海道展

食べて守ろう!食べて応援!日本の食文化

おうちで北海道店同様、コロナウイルスの影響により支援が必要なご当地食品をお取り寄せし、販売しているサイトです。家で買い物ができる点でコロナウイルスの感染対策になることを紹介しつつ、食品販売の貢献に繋げています。ご当地の美味しいものを購入して家の中で全国の食べ歩きを擬似体験したかのような気分になれるかもしれません。上記のようなECサイトで今まで現地でしか食べられなかった人には、どこにいてもご当地の食材を食べられる良い機会になると思います。

出典:株式会社ぐるなび

その③ 商品の販売でオンラインイベント参加

現在、開催予定のイベントがコロナウイルス感染症拡大の影響で中止になってしまっている中、中止になったイベントをオンライン上での開催に変更している企業がいくつかあります。ECサイトで商品を購入することで参加できる仕組みにして、集客するという施策です。

イベントを待ち望んでいた人はもちろんのこと、今まで開催場所との距離の面で参加できなかった人もオンライン参加のため交通費がかからず、参加もしやすくなっているので、集客増加も望めます。その例としてクックパッドマートのオンラインマルシェが挙げられます。

クックパッドマート

クックパッドマートは、ECアプリで商品を購入することで、クックパッドマートアプリで行われるイベントに参加することができる仕組みです。先払いライブコマースの形を取り、毎週テーマを変えて、様々な食品の紹介を行うオンラインマルシェに参加することができます。食品購入をECやデリバリーサービスを活用して行う人も増えているため、本施策でアプリダウンロードを促すことで、アプリユーザー増加に貢献していた可能性があります。
出典:クックパッド株式会社 オンラインマルシェ

また、オンラインイベントでの販売施策として以下のようなイベントも開催されました。

おうちでバザー

ECサイトそのものがオンラインイベントになっている事例です。今年5月上旬に開催され、コロナウイルスの影響により営業が困難な企業が出店し販売することができます。ただ販売するだけでなく、Facebookアカウントを登録することで、店員とチャットを通して商品について質問することができたり、オンラインワークショップも開催され、オンラインで小学生を対象として段ボールを使った工作をするイベントなども行われました。

開催期間3日間で合計8000人を超える人数がサイトに遷移し、無事に終了しました。

出典:おうちでバザー

まとめ

今回は大きく3つの点に分けて、「おうち時間」の期間中にECサイトへの送客を増やす施策の紹介をしました。

本記事の事例は一部であり、業界・商材によって様々なお取り組みが出来るかと思います。今後も「おうち時間」というワードがトレンドの中心になっていく可能性があります。外出自粛に伴い、生活に必要な買い物をECサイトで行う巣ごもり消費が増えている中、ECサイトへの送客・オンラインでの購買促進を強めることは必須になるでしょう。

同時に、オンラインでの販売競争が激しくなっていることも事実です。その販売競争の中で顧客を商品購入まで繋げるために、今後の社会情勢に合わせて顧客のニーズを読みとり、施策を打ち出していく必要があります。本記事が今後の施策のヒントとなれば幸いです。

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